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FV-800 / FV-810

長距離FPV映像・データリンク

FV-800 は COFDM フルHD の FPV 映像・C2 データリンクです。8 W パワーアンプと追尾アンテナの組み合わせで見通し 300+ km に達し、映像は最大 16 Mbps、これとは別に全二重の C2 テレメトリを最大 230.4 kbps で運びます。映像帯域は 2000–2500 MHz(FV-810 は 2100–2700 MHz、カスタムは 400 MHz–2.7 GHz)、暗号化は AES-128/AES-256。同報送信に対応するため RVT のソースに最適で、受信端末の数に制限はなく、ATAK 端末などで同時にライブ映像を視聴できます。

FV-800 機上ユニット
FV-800 / FV-810 — 地上ユニット
地上ユニット

1/2

8 W PA+追尾アンテナ(見通し)
300+ km
COFDM映像チャネル最大レート
16 Mbps
C2全二重エアレート(FECなし)
230.4 kbps
メッシュノード上限(スウォーム)
16

システム特長

  • 01 広い可変範囲(400+ MHz)とプロ仕様の MER
  • 02 動的チャネル切替——遠隔からその場で再同調し、妨害を回避
  • 03 帯域幅 2–8 MHz を選択可能
  • 04 トランスペアレント UART / S.BUS / RS-232 / RS-485 / Ethernet
  • 05 傍受対策の AES-128/AES-256 暗号化
  • 06 標準的な RTSP/RTP のユニキャスト・マルチキャスト映像
  • 07 スウォーム用途向け、最大 16 ノードのメッシュ網

[ リンク構成 ]

映像と制御は、別の道を通る

FV-800では映像と制御が同じ無線機を共用しません。COFDM映像チャネルは機上から地上への単方向で最大16 Mbps、C2テレメトリは別の周波数帯で全二重、最大230.4 kbpsです。両者は互いに独立しており、映像チャネルが単方向である以上、地上側はその周波数で送信を行いません。

機上側

COFDM映像 単方向

2000–2500 MHz · ≤16 Mbps

C2テレメトリ 全二重

470–490 MHz · ≤230.4 kbps

地上側

周波数配置

500 MHz1 GHz2 GHz3 GHz
2つのチャネルは異なる周波数帯にあり、別々の無線機が担います。

[ 内部構成 ]

各筐体に、2台の無線機

FV-800 の各ユニットは、1つの SoC のもとに COFDM 映像モデムと独立した C2 テレメトリ無線機を備えます。機上側の映像はバンドパスフィルタとパワーアンプを経て一方向に送出され、C2 無線機は専用のフィルタを持ち双方向で動作します。イーサネット、シリアル、フライトコントローラはすべて SoC に接続されるため、どちらのリンクでも伝送できます。

FV-800 機上ユニット

イーサネットRJ-45

フライト制御UARTRS-232/485S.BUS

UARTデータ多重

SoC
COFDM 送信機 HV-380 / HV-390
BPF
PA
C2 無線機 HRM-110 / HRM-120
BPF

COFDM 映像一方向≤16 Mbps

C2 リターン双方向≤230.4 kbps

イーサネットRJ-45

UARTデータ多重

フライト制御UARTRS-232/485S.BUS

SoC
COFDM 送信機 HV-380 / HV-390
C2 無線機 HRM-110 / HRM-120
BPF
BPF
PA

FV-800 機上ユニット

COFDM 映像一方向≤16 Mbps

C2 リターン双方向≤230.4 kbps

  • COFDM 映像(一方向)
  • C2(双方向)
  • イーサネット/シリアル

FV-800 紹介資料のブロック図をもとに再作図。

インターフェース(機上・地上共通)

  • シリアルUART · RS-232 · RS-422 · RS-485
  • RCS.BUS
  • イーサネットMAVLink · RTP H.264 / H.265 · RTSP
  • 制御AT コマンド · UDP

各ユニットの構成

  • 機上COFDM 送信機 HV-380 / HV-390 + C2 無線機 HRM-110
  • 地上COFDM 受信機 HV-130 + C2 無線機 HRM-110

FV-810-2127A1200B は 1200–1300 MHz の C2 チャネルに HRM-120 を使用します。

HRM-110 C2 無線機 →

[ 地上側 ]

空中は1本のストリーム、視聴者は無制限

RTP エージェントモードでは、ストリーミングのハンドシェイクを FV-800 の各ユニットがローカルで処理します——カメラは機上ユニットと、地上局は地上ユニットと。無線リンクを通るのは RTP 映像だけです。同じ地上ユニットがフライトコントローラの MAVLink をイーサネットに中継し、地上管制局と HAT-110 追尾アンテナが同じデータを読み取ります。

IP カメラ RTP · H.264 / H.265
フライトコントローラ MAVLink · UART1
機上ユニット RTSP/RTCP をここで処理
地上ユニット RTP エージェント · 最大 3 ストリーム
地上管制局 MAVLink
RTP 受信端末 台数無制限、例:ATAK
HAT-110 追尾アンテナ MAVLink
RTP 映像のみ · 一方向C2 · MAVLink · 双方向イーサネット
IP カメラ RTP · H.264 / H.265
フライトコントローラ MAVLink · UART1
機上ユニット RTSP/RTCP をここで処理
地上ユニット RTP エージェント · 最大 3 ストリーム
地上管制局 MAVLink
RTP 受信端末 台数無制限、例:ATAK
HAT-110 追尾アンテナ MAVLink
RTP 映像のみ · 一方向C2 · MAVLink · 双方向
  • RTP 映像
  • C2/MAVLink
  • イーサネット/シリアル

FV-800 マニュアル(RTP エージェント)と紹介資料(MAVLink 中継)をもとに再作図。

RTP エージェントモードで変わること

  • RTSP/RTCP のハンドシェイクは空中を通らず、両端がそれぞれローカルで応答します。
  • COFDM リンクを通るのは RTP 映像ストリームだけで、一方向です。
  • C2 チャネルが妨害されても映像は途切れません。
  • 地上局は映像チャネルで一切送信しません。
  • ATAK 端末など、RTP 受信端末を何台でも追加できます。
  • 最大 3 本の RTP ストリームを同時に中継します。

MAVLink 中継

  • フライトコントローラは機上ユニットの UART1 に接続します。
  • 地上ユニットが MAVLink をイーサネットに出力します。
  • 地上管制局と追尾アンテナが同じストリームを読み取ります。
HAT-110 自動追尾アンテナ →

[ C2 アンチジャミング ]

コマンド&コントロールを守る4つの手段

映像チャネルに戻り経路は不要ですが、C2 チャネルには必要です。そのため FV-800 は妨害対策を C2 側に集中させています。

  1. 01

    バックグラウンド・スペクトラムスキャン

    リンク動作中も帯域を監視し、切り替えが必要になる前に空きチャネルを把握します。

  2. 02

    チャネルの即時切り替え

    リンクを切らずに C2 周波数を遠隔で変更します。

  3. 03

    FHSS/DSSS

    C2 無線機による周波数ホッピングと直接拡散スペクトラム。

  4. 04

    リンク冗長化

    第2のリンクを構成し、1本目が失われたときに引き継がせることができます。

FV-800 紹介資料より。

[ 通信距離 ]

出力より、アンテナのほうが距離を伸ばす

出力を8倍にすると無指向性アンテナの距離は20 kmから40 kmになります。同じ1 Wでも、追尾アンテナに替えれば120 kmです。3段階のパワーアンプは同一の目盛りを共有しており、そのまま比較できます。300 km超という数字には、8 Wと追尾アンテナの両方が必要です。

1 W PA

5 dBi 無指向性
>20 km
8 dBi パッチ
>30 km
21 dBi グリッド+追尾アンテナ
>120 km

2 W PA

5 dBi 無指向性
>25 km
8 dBi パッチ
>40 km
21 dBi グリッド+追尾アンテナ
>160 km

8 W PA

5 dBi 無指向性
>40 km
8 dBi パッチ
>70 km
21 dBi グリッド+追尾アンテナ
300+ km
見通し通信距離(km)
0100200300
見通し条件での推定値です。実際の距離は地形、アンテナの指向精度、電波環境によって変わります。 HAT-110 追尾アンテナを見る →

FV-800 / FV-810

仕様

COFDM RF送信部

周波数
FV-800: 2000–2500 MHz · FV-810: 2100–2700 MHz · 1 kHz step
帯域幅
2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 MHz
FFT
2K / 4K / 8K
符号化率/GI
1/2–7/8 · 1/4–1/32
カスタマイズ
400 MHz – 2.7 GHz

C2データリンク

周波数
470–490 / 500–520 / 1200–1300 MHz
帯域幅
150 kHz @115.2 kbps · 250 kHz @230.4 kbps
変調方式
2/4 (G)FSK · OQPSK DSSS · (G)MSK · OOK
出力電力
最大 37 dBm(5 W)

システム

インターフェース
RJ-45 · UART / RS-232 / RS-485 / S.BUS
電源
9–30 V DC
質量
  • 機上・1 W + 2 W 280 g
  • 機上・2 W + 5 W 370 g
  • 機上・8 W + 5 W 850 g
  • 地上 240 g
  • ファン/ヒートシンク 各 63 g

アンテナとケーブルを除く

外形寸法(W×D×H)
  • 機上ユニット筐体 160 × 110 × 35 mm
  • 地上ユニット筐体 145 × 90 × 35 mm
  • 機上 PCBA 100 × 70 × 12 mm
  • 地上 PCBA 85 × 60 × 12 mm
  • 外付け 2 W PA 90.5 × 50 × 15 mm
  • 外付け 8 W PA 150 × 120 × 22 mm
  • ファン 80 × 80 × 20 mm
  • ヒートシンク 80 × 80 × 7 mm

筐体寸法はファンとヒートシンクを除く

ピーク電流 @24 V
  • 1 W + 2 W 機上 600 mA・地上 325 mA
  • 2 W + 5 W 機上 1000 mA・地上 325 mA

8 W + 5 W モデル:未公表

動作温度
−10 °C ~ 60 °C

通信距離(見通し)

1 W PA
無指向性 >20 km・パッチ >30 km・追尾アンテナ >120 km
2 W PA
無指向性 >25 km・パッチ >40 km・追尾アンテナ >160 km
8 W PA
無指向性 >40 km・パッチ >70 km・追尾アンテナ 300+ km

発注情報

FV-800-2025A470B
2000–2500 MHz · C2 470–490 · PA 1 W / 2 W
FV-800-2025B470E
2000–2500 MHz · C2 470–490 · PA 2 W / 5 W
FV-800-2225H470E
2250–2500 MHz · C2 470–490 · PA 8 W / 5 W
FV-810-2127A470B
2100–2700 MHz · C2 470–490 · PA 1 W / 2 W
FV-810-2127A1200B
2100–2700 MHz · C2 1200–1300 · PA 1 W / 2 W

※ PAコード:A=1W・B=2W・E=5W・H=8W。超長距離用途向けにより高出力のアンプもご用意できます。